酒と泪と男と女

タイトルは昭和感満載ですが、内容は令和感満載でお送りします。(わからない方すみません…)

昨日は市役所で行われた『男女共同参画審議会』なるものを傍聴してきました。
だんじょきょうどうさんかくしんぎかい。
要するに、この時代、もちろん性別関わらずみんな協力していくよね!という会議です。

近年、日本の歴史的背景から
男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしくと強く教育されてきた事など社会問題になりました。
それでいいじゃないの、という人もいれば
それでは苦しい人もいる。
誰かが生きづらい環境がそこにあったから
"だんじょきょうどうさんかく"
と言う言葉が広がってきました。

今、子供達の時代は随分ジェンダーレスになっていると感じます。ファッション、恋愛観、考え方一つとっても、とやかく言う人もいるけど気にしない、私は私。僕は僕。と声をあげられる様にもなってきました。
女性が家を守り、男性は仕事する、そんな時代ではもうなくなってきているからこそ、追いついていない社会の部分をあぶり出しているSNS。社会の声はTwitterが大変お勉強になります。たくさんの議論がネット上では行われています。

もちろん家を守りたい女性もたくさんいれば、仕事したい、社会で活躍したい女性もいる。
仕事したい男性もいれば、家事育児を頑張りたい男性もいる。
セクハラ、パワハラなどのハラスメントも死ぬほど嫌だと言う人もいれば、気にしない人もいる。

生きづらい、と感じる人がいるなら社会や家庭は変わる必要があります。昔はそこを問題視される事もありませんでした。"当たり前"が進化成長を停滞させます。

今回の審議会では市民意識調査の内容が主な議題でしたが意見が多出した議論はこちらです。

Q.あなたの性別は次のどれになりますか?
1.男性  2.女性  3.いずれにも該当しない

豊川市民男女それぞれ1000人に無作為に配られ回答を求める意識調査ですが、この質問が適切なのかどうか? 該当しない、はキツい表現では? 答えたくない、わからない、などの選択肢はないのか、など配慮が必要という事でした。

性的マイノリティ(少数派と言われるLGBTの方)に配慮するべきと言う議論でしたが、男女共同参画のデータを集めるのには必ず必要な設問です。
(他にも家事育児、仕事に対する意識などの質問で男女の意識の差を調査するものです)
そして私が感じたのは、配慮が過剰になりすぎる傾向もあるのでは、という事です。

少数派だからといって守られたい人ばかりではないし、むしろ魅力でもあります。
悩みは尽きないけれど、それでも自信を持っていい、という社会は、世界中のLGBTの発信でも広がってきましたし、これから日本でももっと広がるべきだと思います。
その流れの中配慮が過ぎる事も特別視するような雰囲気を作らないかな?と思うのです。

男女の差別は問題ですが、区別はあります。それぞれの意識が違って答えは一つではありません。
ただ、違う性別や個性の人をどれだけ尊重できるか、というそれだけです。
そこには男らしく、女らしくが、あってもなくても一緒だと思うのです。
それを大切にしている人もいるから。

人は自分と違うものに魅力を感じるのだと思っています。属性が一緒であっても自分にはないものを発見する時は、魅力的な人だなと思います。
その人のあるがままを受け入れるだけ、そして自分と他人とを区別するだけです。
自分の価値観で人の人生を図ることはできません。



審議会の写真撮影はNGなので先日行ったクリムト展の画像貼っておきますね。
豊田市美術館(10月14日まで)です

彼は女性をこよなく愛した芸術家だからタイトルの歌にはぴったりかな。
(酔いつぶれて眠るまで呑んだかは知りません)

加藤典子

愛知県豊川市議会議員。一般社団法人こどもがわらうとせかいがわらう代表理事。誰かを支えて頑張っている人を支えたい。 こどもがわらうとせかいがわらうイベントの詳細はこちらで。http://kodomogawarau.net