救急搬送
ミーティング中に突然父親から電話。こんな時間に珍しいな、と出ると”救急車です”と。状況を冷静に丁寧に教えてくれるんですが、頭に入ってきません。すると、こちらがパニックにならないよう、『お父さんは症状も少し落ち着いてきてますからね、気をつけて病院にお越しくださいね』と家族を慮ってくれる対応。
急いで夜間の病院に行くとこの時期ですからね、こどもやお年寄りまで待合室はいっぱいです。マスクは必ず着用、との貼り紙を見て慌てて自販機で購入。処置が終わるまで待ちます。
30分ほど待って父親に会うととても苦しそうな声で『やばいと思ってさ…自分で救急車呼んだよ…息ができないとパニックになるな…』その時は母は家にいなかったのですが、もし家の中で家族がその状況でも気づいてあげられる自信ないな、と思い恐怖を感じました。
家の中で助けを呼ぶこともできない。そんな時、自分の目の前にある携帯電話だけが命を救ってくれるのかもしれません。
母親も慌てて駆けつけ、なんかものすごい荷物持ってきてる。母は今日、仲の良かったお友達が亡くなり、その上自分の夫が救急搬送されたと聞いて珍しく動揺してる。もう、みんなどうなっちゃったの、と少しうつむいてました。
サチュレーション(酸素濃度)の数値が良くないので入院することになりましたが、仕事が心配で仕方のない様子の父。主人の経営するデイサービスで食事を作るのが父の仕事ですが、自分がいなければ、という使命感でこれだけは伝えてくれと伝言をいくつか頼まれました。いや、指示が細かい!!調理師は安全を提供しなきゃいけないので、父の大雑把な性格とは思えないほど仕事に対しては本当に細かい。
そして絶対にスタッフのみんなには絶対に内緒にしてくれ、と。
優しいスタッフたちがお見舞いに来ることを拒む父。こういう時は昭和の男だなーと思います。心配させたくない気持ちはわかるけど、多分入院長引いて結局心配されるよ、これ。
看護師さんたち、若い医師たちの仕事に感謝して帰路につきました。しばらくはお見舞い生活が続きそうですが早く良くなってもらわないと。ぼけないで頑張ってね。
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