初!一般質問

初の定例会の中で一番緊張する一般質問。議会用語集によると
議員が、地方公共団体の行政全般にわたって、執行機関に対して事務の執行状況や将来に対する方針などを質問すること。
 (現在、質問時間で30分として、一括質問方式(質問回数3回)と一問一答方式(質問回数無制限)で行っています。なお、発言通告一覧表を傍聴者に配布しています。)
だそうです。要約すると、市政に対して"これどうなのよ?"と問える市議会議員に与えられた権利ってこと。そしてポイントは地方公共団体というところです。つまり国の方針や県の問題は豊川市役所含めた行政では抱えられません。"それ、俺に言われても…"てことです。笑

年4回しかない議会でのチャンス、無駄にしたくないのでここまで私なりに練ってきた質問ですが、朝から緊張で吐きそうになりながら議会へ向かいます。本当チキンハートですいません。泣。ライオンハートになりたい。

みんなが傍聴に来てくれるというので、出かける前まで質問を練り直す始末…往生際が悪いとも言いますが、最後まで諦めない、とも言えます。←そこはポジティブ
今回私は"妊産婦への支援対策について"というテーマで産後ケア事業を取り上げます。最近産後ケアという言葉の認知度も上がってきたのでご存知の方もいるかと思いますが、産後のお母さんたちの不安定なこころと体を支援する事業です。
今回、女性として、母親として、この議会に挑んだので初回のテーマはこれ!と決めました。市の産後ケアの予算を見ても、とても全ての母親に行き渡っている事業じゃないな、と。

産後の状況が過酷なのは経験者にしかわからない。私も産むまでは赤ちゃんを迎えてハッピーライフ!!と、待ち遠しく出産に挑みましたが、しんどいのは産んでからでした。泣
そりゃ可愛くて可愛くて今思い出してもにやけるほど愛おしい生き物でしたが、それと母親の産後生活は別です。毛は抜け落ち、お腹や会陰は痛く、ホルモンと生活サイクルの急激な変化に順応するのに必死な中で、赤ちゃんを育てるんです。出産も含め、"これ、みんなやってるのか!!"と改めて女の底力を知ると同時に、自分の不甲斐なさも感じてしまいます。自己犠牲が当たり前で自我が奪われていくのに時間はかかりませんでした。

いい奥さん、いいお母さんでありたい!と思えば思うほど現実の自分とはかけ離れていき、自分を責めてしまいます。それに追い討ちをかけてお母さんが責められるような社会にはしたくないですよね。少子化対策と言うのなら女の人達が産みたい、育てたいと思える社会でなければね。子供を産めるのは女性だけだから。

行政でも議場でも男性が多いから伝えていかなければわかりません。どれだけ過酷なのか支援が必要なのかを伝えていくと同時にお母さん達が何を望むのか、ニーズも図っていかなければいけません。望んでもいない形だけの支援じゃ意味がない。まだ広く事業を進めるのはこれからですが、伝え続けて声を上げていくことであたたかい社会になると私は信じています。

追記
市議会の議会中継動画がアップされました。長いので暇な人だけ見てね。

加藤典子

愛知県豊川市議会議員。一般社団法人こどもがわらうとせかいがわらう代表理事。誰かを支えて頑張っている人を支えたい。 こどもがわらうとせかいがわらうイベントの詳細はこちらで。http://kodomogawarau.net